久留米絣を身に纏う

久留米絣は元来、農作業着として愛用された織物です。農業に従事する人々は久留米絣を「もんぺ」に仕立て、日々の労働に勤しみました。もんぺとは袴の一種で、ゆったりとした腰回りと足首の部分で絞った裾が特徴のズボン。女性向けの農作業着として庶民に浸透し、現在でも山間部などでは、もんぺを身につけて働く女性の姿を見ることができます。
いわば、もんぺは日本元来のワークウェア。そんなもんぺの生地として、久留米絣が使用された理由は「風土に適していた」ということ。綿素材ならではの肌触りの良い生地感、高温多湿な日本の気候に適した、通気性の良さ。重労働に耐えうる強度を持った、タテ糸とヨコ糸がしっかりと交差した先染め織物。そして、日常に花を添える、丁寧に作られた素朴な柄。
和服から洋服へと人々の需要が推移すると、久留米絣も洋服へと仕立てられるようになります。しかし、安価な化学繊維が量産されるにつれ、生産に時間もコストもかかる久留米絣は、高級品として扱われるように。少しずつ人々の日常から離れ、非日常なものへと変化していったのです。
そして現在。私たちは個人で得ることのできる情報量が増え、昔よりも衣食住を自由に選ぶことができるようになりました。それは表面的な価値に惑わされず、自分の目で見つめ、確かめ、本質的な価値を獲得できるということです。このような時代だからこそ、私たちは久留米絣に価値を見出しています。
オンラインストアでは、久留米絣を使用した服飾雑貨の販売も行っています。日本で生まれ、発展した布である久留米絣を素材に、デザインも縫製も一貫して日本で行われている、高品質な製品を選んでいます。お気に入りの久留米絣をワードローブに加えてみてはいかがでしょうか。
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