workshop/久留米絣の機やさん

久保敬昭織物工場

久保敬昭織物工場
板絣の整然とした魅力が伝わるめだか柄の生地。竜二さんの板絣はシャープで洗練されている。

経糸のみで柄を表す板絣。
柔らかい印象の絵絣に比べ、板絣にはきちんとそろった経糸の持つ整然とした魅力があります。

「柄合わせにはこだわりがあります」  
そう語るのは三代目、代表の竜二さん。先代より板絣に特化してきた機屋さんの代表者です。
経糸のみで表現されたとは思えないほどの、緻密な柄が印象的。

竜二さんは図案から独自の設計図をおこし、作業の効率化や精度の向上をはかっています。
依頼を受けて新たな織り方に挑戦したり、新素材を取り入れることにも積極的。
自ら新柄のデザインも行ないます。

「もの作りに徹するだけではなく、広い視野で全体を見通す必要性も感じます。
職人であると同時に監理者でもある、その意識を大切にしています」
家業を継ぐ前は10年間ゼネコンに勤め、1級建築士の資格も持っているとか。
多角的に考察し作業を進めるディレクターのような一面と、確かな技術力。

久留米絣の展望を開く、頼もしい機屋さんなのです。

久保敬昭織物工場経糸の荒巻の工程を行なうのは竜二さんの母、左知子さん。この工程で柄をきれいに合わせることが、完成度に繋がる。
久保敬昭織物工場作業効率を考え、機屋に珍しく冷房を3台も完備している。
久保敬昭織物工場作業工程を効率良く、誰が見ても分かるようにと気遣い書かれた設計図。仕事の緻密さ、正確さが表れている。
久保敬昭織物工場工房で男性は竜二さんだけだ。力仕事を一手に引き受ける。野外での仕事は夏冬ともにとても厳しい。