workshop/久留米絣の機やさん
岩瀬要絣織物工場
オーロラ生地は細番手で質のいい糸を使っているので、しなやかで高級感がある。薄手で涼しく、肌触りも素晴らしい。
「本当に綿?」と同業者さえも驚かせた、その手触り。柔らかさ。
20年前に二代目・茂さんが開発した「オーロラ」生地は、今も圧倒的に優れた素材感を持っています。
開発当初には問屋さんから「好きなだけ織りなさい」と言われたほど、類を見ない織り上がりだったそう。
19歳から家業に入った茂さんは、淡々と仕事をする父の背中を見て育ちました。
ゼロから絣をはじめ30代で独立した、根っからの職人だと語ります。
「小学生の時には家業を継ぐつもりでしたね。作文にも書いていたんですよ」
父の性分を継いだ茂さんもまた、もの作りに徹する職人。
オーロラ生地をベースにした、オールシーズン着れる薄手の「四季匠形」をはじめ、
「匠形」、「オーロラスラブ」など糸の種類や太さを変えた生地も開発しています。
素材感を引き立たせるモダンな柄は、既存の図案に加え妻・元美さんのデザイン。
家族が一丸となってオーロラ生地を織り上げています。



