workshop/久留米絣の機やさん

池田絣工房

池田絣工房
工房に手機の心地良いリズムがこだまする。織り手によって織り上がりが一つひとつ異なるのも、手織りならではの奥深さ。

約100年の歴史を持つ工房で、40年藍染めを行なっているのが三代目・光政さん。
祖父、父と代々受け継がれてきた伝統を引き受け、日々の鍛錬で糸を深みのある藍色に染め上げています。
丹念に染められた糸は織り子さん達の手により、モダンな反物へと形を変えていきます。 

細かい線を織ることができ、複雑な柄を表現できる手織り。
工房では伝統柄以外に、“キティちゃん”や“エドハーディ”なども依頼を受けて手織りしています。

「楽しいものが色々できる方がいいでしょう」と語るのは、妻・美智子さん。
「私も主人も、絣に限らず色んな工芸品が好きなんです。
さまざまな色や柄を見て、絣にしたらどうだろうと考えたり。常に新しいものを取り入れています」
新たな絣を生み出していく、二人の躍動。工房は和気あいあいとし、織り子さんたちもリラックスして手機を操ります。

その空気はさらに、絣の風合いを柔らかくしていくことでしょう。

池田絣工房21歳から家業に入り、毎日藍染めを行なっている光政さん。絞り加減が特に重要で、よく絞らないとむらになり、絞りすぎると括りに色が入る。経験による勘が必要だ。
池田絣工房染色の回数を重ねて濃度を調整。藍染めは製品になった後も色の変化が楽しめる。洗うほどに藍の灰汁が抜けて色が冴え、風合いも柔らかくなっていく。
池田絣工房光政さんの母チドリさん。90歳の現役だ。細かな作業を手が覚えている。
池田絣工房緯糸を巻く美智子さん。オリジナル服の製作・販売も行なっている。