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太陽が昇って、沈むまで。久留米絣のしごと。

2013年2月7日

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久留米絣は朝のしごと。たとえば夏だと、早朝5時から作業がはじまります。
屋外での仕事が多い久留米絣の工程。
職人さん達は日が昇りきる前に、外での作業を済ませてしまいます。


今回は職人さんが「地味に一番きつい」とおっしゃる「荒糊」と「巻立ほどき」について解説。
括り、染色された糸を糊に浸け、括り糸を解いていく工程です。


染色後の糸はまず、糊に浸けられます。
これは後の工程、巻立ほどき(括り糸を解く作業)や引き割り、柄合わせなど、
糸を機にかけるまでの作業工程のあいだに、糸が乱れたり、毛羽立たないようにするためです。
約900本もの糸の、1本の乱れも許されない、久留米絣ならではの知恵だと言えるでしょう。


この作業で使用する糊は、障子を張る時などに使う「麩糊(でんぷん)」。
麩糊を水で溶かし、熱湯を入れて沸騰させ、ていねいにかき混ぜます。
70℃〜75℃になったら糸を入れ、30分ほど浸しておきます。


この温度が重要で、高すぎると糸に糊が浸透しにくくなり、低いと糊が定着しません。
しかし、ちょうど良い温度を温度計で計ってしまうと、(良い温度でぴたりとは止まらず)それ以上に温度は上昇。
なので、55℃ほどでお湯は止め、以降は蒸気で温度を上げていきます。
60℃までは手の感覚ではかり、それ以上はお湯の沸騰加減で判断。


しっかりと糊が浸透したら、糸のねじれを取りながら、すべての糸が同じテンションになるように引っ張っていきます。
敷地いっぱいに糸を伸ばして干しますが、夏は干すそばから乾いてしまうので素早く、的確に行ないます。
太陽の下、およそ50mの干し竿の間を何度も往復するのはなかなかハード。
夏はもちろんのこと、冬もとても厳しい作業です。


そして「巻立ほどき」。柄に合わせて括った括り糸を解いていきます。
括りの際には解きやすいように、右回転・左回転と交互に括ってあるので、
括り糸を引っ張るとするすると解けていきます。


この、染められた部分と防染された部分のある糸が「絣糸」。
これこそが久留米絣の柄を織りなす、とても大切な糸なのです。

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